ベトナム戦争の破壊(メンタル)

 ベトナム戦争アメリカのはじめての敗北ということで反戦的に絵が描かれているものがほとんどで前に書いていたディアハンターは私の中では最高傑作だと思いますが. 他に戦争シーンなどは全く描かれては無いのですが.戦争の狂気を表しているタクシードライバー(1976 マーチンスコセッシ監督)という作品は好きな作品です。数々の賞を取っているロバートデニー出世作でとても有名な作品のため内容はご存じの方も多いと思いますので省きますが.人間性の破壊を見事に描いていると思います。ロバートデニーロの大統領候補暗殺未遂シーンやジョデイフォスターを救出するため悪のアジトに乗り込むシーンは同じロバートデニーロが出ていたディアハンターのロシアンルーレットのシーン程の衝撃を受けました。戦争による人格破壊を見事に描いていると思います。


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 もう一つの作品は私の最も影響を受けたスタンリーキューブリックフルメタルジャケット(1987)です。前半の訓練の場面と後半の戦場の場面で展開している映画なのですが後半の戦場シーンは普通は大規模なロケなので描く映画がほとんどだと思うのですが.キューブリックはあえてクライマックスシーンをスタジオで撮影しています。前半の訓練シーンをあえて長くとって人間を戦争マシーンにしていく過程を描き.その精神の破壊していく過程を綿密に描いています。キューブリックベトナム戦争を題材にしていますが戦争の狂気を描くことが主体でどの戦争ということはなく.彼独特の無国籍性みたいなものを感じられる作品です。

 


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