ルイ マル    ヌーベルバーグで一番好きな監督です

 ヌーベルバーグというのはそれまであった映画技法などに囚われず斬新な手法で映画を作る手法でいわゆる新しい波(フランス語でヌーベルバーグ)のことで.私が先の私的ベスト5に入れているフランソワ・トリュフォー監督の突然炎のごとくが作品的には一番なのですが.作品のジャンルの豊富さなどトータル的にはルイ マル監督が一番だと思います。先ず死刑台のエレベーター(1957 ルイ マル監督)という作品で.最近でもこのような映画やドラマがあるかとは思いますがいわゆる密室型サスペンスです。ある男が犯罪を犯すのですがその犯行後にエレベーターに閉じ込められてしまいそれを恋人がわからずに街中を探し回る映画なのですがジャズの演奏をうまく使いけだるさや絶望感をうまく出しています。


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 次の作品は見終わった後とても後味が悪いフランス映画らしい作品の鬼火(1963)という作品で.内容はアル中の男が自殺する日をきめてそれを実行するまでの心情を細かく描いている作品でとにかく暗い作品です。昔の知人とかの交流で何とか心のスキマを埋めようとしても結局埋まらず破滅していく話で.こんな映画 現在心の病による犯罪などが多い中では放送をするのは少し抵抗がでてくる作品なのかと思います。


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