セーラー服と機関銃             新作を見ましたが相米慎二との開きを感じました   

 セーラー服と機関銃続編と言われている橋本環奈主演のセーラー服と機関銃 卒業前田 弘二監督 2016)という作品をビデオで見たのですが.角川映画40周年記念作品で豪華キャストで製作費もかかっている作品だとは思うのですが.相米慎二セーラー服と機関銃(1981)程のインパクトが無かったかと思います。内容としては女子高生が暴力団の組長になるという話で相米版は事務所内の暗さや次々に殺されてしまう組員 主人公の薬師丸ひろ子が密かに慕っている幹部組員の愛人との情事を見てしまうシーンや生コンクリート中に漬けられるシーンというおよそアイドル映画らしからぬ演出で当時はかなり衝撃を受けた記憶があります。主人公が抗争相手の事務所で機関銃を打ちまくってカイカーンという場面ばかりが有名なのでなにかとてもハッピーな映画な印象があるのですが実はとても暗い内容の映画で続編も継承しているところは感じられるのですがオリジナルとの差を感じました。
www.youtube.com私が彼の作品を好きになるきっかけは魚影の群れ(1983)という作品であることは以前のブログにも挙げているのですが.その映画の中で特に好きなシーンとしては夏目雅子が高台から自転車で降りてくるところをワンシーン ワンショットで撮影しているところとラスト付近の佐藤浩市が大マグロを取るために命を懸け釣り糸が体に巻き付いて大けがをするシーンの2つのシーンなのですが独特な映像を撮るというのは先に挙げたセーラー服と機関銃の中でも表れており後に有名監督になる片鱗を見せていたのかと思いました。


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