ジャパニーズ ホラー               一番怖いと思うのは古典作品かと思います。

 今までに海外の作品(エクソシストオーメンなど)を挙げているのですがキリスト教が主体の西欧では悪魔が主役になっているものが多くゴーストものにはこれといった印象が残る作品がありません。日本の作品ではリング着信アリなどが割と好きな作品な方で怖い作品でもあると思いますが内面からの怖さがなく2回3回と見たいという気が湧かないのですが.古い原作には本当に怖いと思わしてくれる作品があります。江戸時代の鶴屋南北が編纂した東海道四谷怪談を基にした作品はなどはその頂点かと思います。そんな作品の中で一番好きな作品は東海道四谷怪談中川 信夫監督 1959)という作品で怪談映画をよく撮っている中川信夫の最高傑作と言われている作品であったために見たのですが.現在の作品などと違って低予算な作品でしたが戸板に張り付けられた遺体が川に流され交互に出てくるシーンや亡霊に憑りつかれ髪をかき乱して狂い死にしていくシーンなど主役の極悪人役天地 茂の熱演とともに本当に怖い作品になっていると思います。現在はSFXなどが進化していくらでも怖いシーンが撮れるとは思うのですが気持ち悪いだけで怖いと思えた作品はこの作品が図抜けていると思います。


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 そんな優れた原作である四谷怪談忠臣蔵を組み合わせた忠臣蔵外伝 四谷怪談深作欣二監督 1994)という作品は極悪人の民谷伊右エ門が四十七士の一員であってそれ程極悪人でなという設定の作品は面白い発想でその当時この作品は遷都1200年の記念として東京国際映画祭を京都で開催していたためにたまたま見たのですが.とても満足できる作品で一見すれば無理がありそうな融合を大胆に描いており面白い試みだと思いました。


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