ライムライト               この映画の後にアメリカを追放されてしまいました

 ライムライト(1952)という作品でチャールズ・チャップリンアカデミー作曲賞を受賞しているのですが.彼は音楽の勉強をしたことは無く即興で作ったとのいうことで改めて彼の天才ぶりを感じます。私が彼の作品で好きなものはナチスの台頭に対して勇気を持って抵抗した独裁者(1940)という作品です。この映画はたまたま独裁者に似ていた理髪師がヒットラーに似た独裁者と間違われて最後は国のトップとして大衆の前で演説までするという内容の映画でしたが.パントマイムが中心でサイレント映画にこだわっていたチャップリンがこの映像をとるために初めてトーキーにした意気込みが感じられる凄いラストシーンが有名です。現在のような自由な時代で無く統制された時代にこんな映画を撮るという人は本当に勇気のある人物だと思います。


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 彼がアメリカを追放されたのプライベートなスキャンダルなど諸説あるのですが実際のところはわからなところがあり 私は殺人狂時代(1947)という映画の為であるという説に賛同するところがあります。この映画の中でお金のために金持ちと結婚を繰り返す殺人鬼の役で出演しており.最後は逮捕され死刑の判決を受けるのですが最後に(1人を殺せば殺人だが100万人を殺せば英雄になる)といった内容のセリフを使ったことにより共産主義者のレッテルを張られてしまいます。当時は大戦後のソ連の台頭を警戒していた時代でもありこの映画のために彼は追放されたのかと私は思います。


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