デブラ ウィンガ―と言えばリチャード ギアを一躍スターにした愛と青春の旅立ち(ティラー ハックフォード監督 1982)の相手役として有名になった女優ですが.エリートのイケメン軍仕官のリチャード ギアを射止めるために必死になる下層階級の娘をたくましく演じて美人で活発な女優が出てきたという印象を強く受けました。翌年に公開された愛と追憶の日々(ジェームズ L ブルックス 監督)でも強いイメージを継続していたと思います。母親と娘の愛情はあるのですが会えば喧嘩をしあう娘を演じていたのですが.ここでは活発さだけでなく賢くて強いイメージも追加された印象を受けました。彼女の演技はこの2作品でとても評価され共にアカデミー主演女優賞にノミネートされました。日本のアカデミー賞やキネマ旬報主演賞のような狭い範囲ではないアカデミー賞に2年連続で20代で選ばれるということは凄いことだとその当時感じた記憶があります。
デブラ ウィンガ―は現在は60代後半の方でテレビドラマなどが活躍の中心になっていると思うのですが.30歳前半までの活躍は素晴らしく好きな作品としては夜霧のマンハッタン(アイバン ライトマン監督 1986)という作品が彼女のイメージにピッタリだという印象がありました。ロバートレッドフォードに対する美人弁護士役で柔らかいイメージのレッドフォードに対して勝つためにはワンちゃんをも証言台に立たせるような勝つためには何でもする硬派の役で彼女の美人で強くて賢いイメージがコメディ色の強いゴーストバスターズなどを撮った監督の作品に深みを与えていると思いました。