パリ テキサス              ヴィム ベンターズはサム シェパードとのコンビによって最高傑作を作ったと思います

 サム シェパードの出演作を最初に見たのが俳優として出演していたライトスタッフ(フィリップ カウフマン監督 1983)という作品でした。脚本家としての彼は私が一番印象に残っている女優であるナスターシャ キンスキーが出ていた作品でテスロマン ポランスキー監督 1979)と並んで好きな作品であるパリ.テキサスヴィム ヴェンダース監督 1984)というロードムービーの脚本を手掛け見事作品をカンヌ映画祭のグランプリに導ています。ヴィム ヴェンダースロードムービーの第一人者として何作かの作品を撮ってます。最近は80歳以上の高齢ながら役所広司カンヌ映画祭の男優賞に導いたPARFECT DAYS(2023)を撮っておりそのバイタリティは凄いものだと感じます。一方サム シェパードは70歳過ぎで病気で亡くなっており70歳を超えても活躍しているロバートデニーアルパチーノなどの俳優がいることを考えると残念に思います。


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 私はロードムービー的な映画が割と好きで最近もテルマ&ルイーズのブログを挙げているのですが最初に興味が沸いたのはスケアクロウ(1973 ジェリー シャッツバーグ監督)という作品で性格の違う二人のいわゆるロード―ムービーで刑期を終えたジーン ハックマン(暴行傷害の罪 とても短期な性格)に対してアル パチーノ(優しくのんきな性格)として描かれていますが二人の性格の違いをうまく出している演出で心の触れ合いがよく表れていると感じました。カンヌ映画祭でグランプリ キネマ旬報ベストワンになるような作品であることも納得の作品であると思います。アメリカの評価の高いロードムービースケアクロウのように悲劇的な最後が多いと思うのですが、前述のヨーロッパ映画のパリテキサスはある程度の心地よさも残っていてそれも評価してもよい点だと思います。


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ドナルド サザーランド キーファー サザーランド              お父さんの方が先月亡くなられたのですが個性的な親子だったことを思い出しました

 ドナルドの作品を初めて見たのがフェデリコ フェリー二カサノバ(1976)という作品でフェリー二はイタリアの最高の映画監督と思っていますので作品の映像力はピカイチだと思っています。そんな映画の主役としてドナルドのその独特な顔(顔がとても長くガッチリとした雰囲気がある)で存在感を出しています。カサノバという人物は18世紀のいわゆる性豪のような人物ですがその顔のインパクトで見事に演じていたと思いました。その後 普通の人々ロバートレッドフォード監督 1980)では家族関係で悩む気の弱い父親役を好演していて演技派の側面を見せていたと思います。唯 個性的な顔立ちは私自身はあまり好きではありませんでした。むしろ息子であるキーファー サザーランドの方が抵抗感が無かったです。キーファー サザーランドと言えばテレビシリーズの24-TWENTY FOURジャックバウアー役で有名な俳優で映画にも多く出ているのですが.あまり印象に残っていない感じがするのはお父さん程の演技力が無いのとドナルド サザーランドのような凄い監督との出会いが無いからかも知れません。キーファーはアカデミー名誉賞をもらっているような俳優が父親だったので比較されて大変だったのではなかったのかとも思います。


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 そんな名優のドナルド サザーランドの息子であるキーファー サザーランドが父親のドナルドと共演していたワイルドガジョン カサ―監督 2015)という作品を見たことがあるのですがその中でキーファーはガンマン役を演じていましたが監督の演出力もあってかもう一つだったと思います。ドナルドとキーファーを映画のなかでも親子役でだしていたのは話題つくりがあったのかと思いますがもっと内容で勝負をしてほしかったと思う作品でした。


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ノルマンディー上陸作戦         80年経ちましたが米が勝った戦争より負けた方の映画に興味があります

 アメリカがベトナムに介入して起こったベトナム戦争アメリカが歴史上最初に負けた戦争なのですが.先ずその作品を何度となく挙げてきたスタンリー キューブリックフルメタル ジャケット(1987)は彼のベトナム戦争をテーマにした作品でした。彼の特徴とも言える無国籍性が見られる戦争映画で戦争そのものの愚かさを描いた作品になっているように思いますが舞台はベトナムです。構成としては2部構成のような形を取っている内容で最初は海兵隊訓練所での厳し訓練が描かれておりその中で徐々に精神がおかしくなり最後は教官を殺害してしまう青年兵が描かれています。その後場面がが変わってベトナムでの市街戦の場面になるのですが.先程のような厳しい訓練を日常的受けてきた兵士が今度は市街戦の中で一人の少女に次々殺害されていく非合理的な場面を描いていることは当時お気楽なアメリカ戦争映画を見慣れた私にとっては惹かれた内容になっていたと思います。


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 次に挙げたいのが私の今まで見てきた全ての作品の中でのベストテンに入るマイケル チミノ監督のディアハンター(1978)は私の中では全ての戦争映画の中で最高傑作だと思います。他に好きな作品として追加として挙げたいのが戦争シーンなどは全く描かれては無いのですが.戦争の狂気を表しているタクシードライバー(1976 マーチンスコセッシ監督)です。数々の賞を取っているロバートデニー出世作でとても有名な作品のため内容はご存じの方も多いと思いますので省きますが.人間性の破壊を見事に描いていると思います。ロバートデニーロの大統領候補暗殺未遂シーンやジョデイフォスターを救出するため悪のアジトに乗り込むシーンはディアハンターのロシアンルーレットのシーン程の衝撃を受けました。戦争による人格破壊を見事に描いていると思います。


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テルマ&ルイーズ      アメリカンニューシネマの復活みたいだったので当時とても好きだった記憶があります 

 最近4K版がリバイバル上映されたのでこの作品のことを思い出しました。私はアメリカ映画らしいハーピーエンドの作品で無い映画が割合好きほうでしたので.1970年代のイージーライダー 俺たちに明日はない そしてバニシングポイントなどの作品が女性版として復活したようでうれしく思った記憶があります。最初に劇場に行ったきっかけはエイリアンブレードランナーなどを撮ったリドリースコット監督が手掛けていた作品だということでしたがこんな痛快な悲劇も撮れるのだと彼の才能の豊富さを感じた作品でした。ある一つのことがきっかけでどんどんと暗転していくところはさすが一流監督の演出だと感じました。


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 アメリカンニューシネマの中で私自身が好きなのイージーライダーとバニシングポイントといった乗り物をを使った作品なのですがそういうところもテルマ&ルイーズが好きなところです。そんな中で私が一番だと感じる作品はイージーライダー(1969 デニスホッパー監督)という作品でいわゆる広大なアメリカ大陸をバイクのふたりが旅をしていくという内容で音楽も有名で現在でもたまに耳にするいわゆるロードムービーです。こちらは内容的にはバイクに乗ってアメリカ大陸を横断する若者がその土地土地で出会う色々な体験を描いているのですが まだまだ人種差別や世代間格差などがかなりある時代のアメリカですので行くところ行くところでトラブルに巻き込まれてしまいます。そのことよってひきおこされる有名な悲劇のラストシーンにへと話は進んで行きます。テルマ&ルイーズは社会状況がベトナム戦争時のような状況ではないために少し明るさがあって年齢を重ねた現在では割と楽に見れる作品だと思いました。


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フランソワ トリフォー        最近リメイク作を見てオリジナルの良さを感じました

 最近華氏451(ラミ バーラニ監督 2018)という作品を見たのですがこの作品は極度に機械化され情報化されている世界を描いている映画です。その中で人間に思考をさせコントロールさせる書籍を読むことを禁じられた世界を描いたものですがリメイク作のほうはSF作品ぽい作品でしたがフランソワ トリフォー華氏451(1966)は私自身はフランスでトップの演出力を持っていると思っている監督ですのでSF作品ながら派手な撮影や特殊効果などを用いずにその非人間化された社会をうまく描いていて、それに抵抗していく主人公たちの姿を描いておりその静けさがとても怖い未来社会を描いている作品だと感じたことを思い出しました。もともとの原作は有名なレイ ブラッドベリのSF作品でもっと興行的な作品を撮った方が良いと思うのですが芸術作品にしてしまうのはさすがトリフォーだと思います。


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 私が何故フランソワトリフォーがフランスのトップクラスの監督だと思うのかは彼の突然炎のごとく(1961)を見てアメリカ映画などのハッピーエンディングなものを見慣れているときに衝撃を受けたからです。さらにその後すぐに発表された柔らかい肌など後を引きずるような作品を立て続けに見て彼の良さを感じたからもあります。その後も何作かを作ったのですが私自身が後期の代表作と思うのは隣の女(1981)で昔の恋人が偶然隣に引っ越ししたことから起こる悲劇を描いたものでしたが突然炎のごとく以来の傑作だと思ったものでした。彼はスピルバーグ未知との遭遇などにも俳優として出演しているように新しい事に挑戦したり尊敬しているヒッチコックの演出を取り入れたりしている革新的なところにも私は魅力を感じています。


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スピード             電車をバスにうまくアレンジしていると思いました

 キアヌ・リーヴスの初期の代表作といえば私が考えるのはスピード(1994 ヤン デボン監督)なのですがそのなかで警察官役を演じ短髪が似合っていてとてもかっこ良い役だと感じました。簡単な内容を言えばバスに爆弾が仕掛けられ時速80キロ以下になれば爆発してしまうという設定で.そんなの普通では解決できないような話なのですがそれを最後まで見せてしまう演出力の高さはとても魅力的です。バスの運転手が死亡してバスを運転をしたこともないただの女の子(サンドラ ブロック)がかわって運転する要素や犯人役のデニスホッパーの狂気じみた演技とスピルバーグの助監督もしておりツイスター(1996)などのパニック映画の絶妙な演出により最初から最後までずっと緊張感が続くとても面白い作品だと感じました。


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 この映画は今から50年近く前に日本で公開した新幹線大爆破佐藤 純弥監督 1975)をかなりの部分カバーしている作品だと私は思うのですが(爆破スピード、爆弾取り外し場面など)設定が大規模な乗り物からバスに変えたことによりまた違った緊張感が出ておりうまくできていると思いました。新幹線の方は高倉健が犯人役でスピードのデニスホッパーのような狂気じみた演技ではない落ち着いた演技がとてもよく絶妙な配役だと感じました。宇津井健千葉真一などの配役も良くかなり面白い作品だったと感じました。黒澤明の作品などはいまだにカバー物がハリウッドでリメイクされていますが巨匠といわれる監督ではないものもこうしてカバーされていたことはスピード公開時にはうれしく思った記憶があります。

 


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アンジェリーナ ジョリー            最近ブラピのDVが話題になっているので彼女を思い出しました

 アンジェリーナ ジョリーとブラット ピットは現在でも活躍していますが.ブラット ピットは現在でもアクション物に出演していますが.ジョリーのほう女性ということもあるのか持ち前の演技力を生かして抑え気味の役をこなしているという印象があります。私の感覚からすれば若い時の彼女の印象が強いためアクションの方が合っていると思います。二人は元々仲の良い夫婦でしたがそんな二人が結婚するきっかけになった作品がMr.&Mrs.スミスダグ リーマン監督 2005)で夫婦関係の二人が素性を隠しているのですが.お互い殺し屋で一度は暗殺指令で相手を殺害しようとするのですが結局は殺せなくなり組織から追われてしまうというもので最後はアメリカ映画らしい終わり方作品でした。映画ではアンジェリーナ ジョリーの魅力がよく出ておりこの当時は仲が良かったためにとても息が合っていたと思います。ファッションモデルとしても活躍していている彼女ですのでマレフィセントロバート ストロンバ監督 2014)の妖精役も良いのですが.私はアクションものの方が合っていると思います。


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 現在は女優活動を抑え気味で慈善活動などに活発な彼女ですが魅力的な女優ですのでもう少し活動をしてもらいたいという思う女優の一人です。私は彼女の初期のゲーム作品の実写化でもあるトゥムレイダーサイモン ウェスト監督 2001)という作品が割合好きで続編も見ましたが両作品とも面白かったと思いますしまた世間的にも彼女の出世作と言われている作品だったと思います。最近ではスーパーマリオブラザーズムービーなどが大ヒットしていますがこれもキャラクターそのものを描いているのでヒットしたと思うのでゲームやアニメの実写化というのは原作が面白ければ面白い程難しいとこがあると思います。


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