スピード             電車をバスにうまくアレンジしていると思いました

 キアヌ・リーヴスの初期の代表作といえば私が考えるのはスピード(1994 ヤン デボン監督)なのですがそのなかで警察官役を演じ短髪が似合っていてとてもかっこ良い役だと感じました。簡単な内容を言えばバスに爆弾が仕掛けられ時速80キロ以下になれば爆発してしまうという設定で.そんなの普通では解決できないような話なのですがそれを最後まで見せてしまう演出力の高さはとても魅力的です。バスの運転手が死亡してバスを運転をしたこともないただの女の子(サンドラ ブロック)がかわって運転する要素や犯人役のデニスホッパーの狂気じみた演技とスピルバーグの助監督もしておりツイスター(1996)などのパニック映画の絶妙な演出により最初から最後までずっと緊張感が続くとても面白い作品だと感じました。


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 この映画は今から50年近く前に日本で公開した新幹線大爆破佐藤 純弥監督 1975)をかなりの部分カバーしている作品だと私は思うのですが(爆破スピード、爆弾取り外し場面など)設定が大規模な乗り物からバスに変えたことによりまた違った緊張感が出ておりうまくできていると思いました。新幹線の方は高倉健が犯人役でスピードのデニスホッパーのような狂気じみた演技ではない落ち着いた演技がとてもよく絶妙な配役だと感じました。宇津井健千葉真一などの配役も良くかなり面白い作品だったと感じました。黒澤明の作品などはいまだにカバー物がハリウッドでリメイクされていますが巨匠といわれる監督ではないものもこうしてカバーされていたことはスピード公開時にはうれしく思った記憶があります。

 


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