ミロス フォアマン                チェコスロバキアから政変でアメリカの名監督へ

 ミロス フォアマンという監督の作品は2作品しか見ていなのですが.2作品のインパクトがかなりあるのでとても好きな監督です。フォアマンは元々はチェコの有名監督ですが今のウクライナの情勢のようにいわゆる不可抗力のようなもので渡米したのですが.凄い監督はどこの国でも名作を作れることを実践している人物です。先ず カッコーの巣上で(1975)という作品でアカデミー主要5部門を受賞しているのですが.内容的には主人公が刑務所の強制労働が嫌で精神病院に入った男(ジャック ニコルソンの最高の演技だと思っています)が結局はロボトミー手術を受けるという悲劇を描いている作品で実話をもとにしているということなのでかなりショックを受けるものです。


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 次の作品はアカデミー賞では8部門を受賞して彼をアメリカでの有名監督に押し上げたアマデウス(1986)で天才作曲家のモーツアルトの短い生涯を描いているのですが.先ず驚いたのが下品で女好きな人間として描かれているモーツアルトでした。元々の宮廷音楽家サリエリの嫉妬心(こんな人間がなぜこんな美しい曲が作れるのかというもの)から殺意まで持ってしまうというもので何も情報がなく劇場で見たのですが.こういう視点から見ているのかと思い感心した記憶があります。


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