ルネ クレマン  先月亡くなったアランドロン作がリメイクされるほど有名なのですが初期の反戦映画の方が印象に残っています

 リメイクというのはリプリーアンソニー ミンゲラ監督 1999)という作品で主演 マット ディモン他に助演としてグイネス パルトロウ ジュード ロウというその当時大人気だった俳優を起用した作品でした。只 ある程度原作が同じで話題にはなったと思うのですがルネ クレマン程の演出力がなくもう一つインパクトの無い作品だったと感じました。太陽がいっぱいルネ クレマン監督 1960)はそれまで脇役の印象が強かったアラン ドロンの魅力を決定的に描き出した作品で内容の方は説明が要らないほどの有名なので省きますが、犯罪娯楽映画としては最高のものだと思います。それが理由かどうかわかりませんが映画のヒットにより反骨精神があまり感じない作品が多くなった印象があり残念に思うところもあります。


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 ルネ クレマンの初期の反戦映画というのは先ず 鉄路の戦い(1946)という作品で彼の長編デビュー作でもあります。内容の方はドイツ軍に対するフランス鉄道員レジスタンスの模様を記録映画風に撮影しているものでドキュメンタリー映画を見ているような感じがする作品でした。続く海の牙(1947)という作品では戦争末期に南米に向かうドイツ軍の潜水艦の悲劇を描いていて前にも言っていたようにUボートという映画が好きな私にとっては印象に残る作品でした。そんな作品群のなかで私自身が最も好きな作品は悲惨な戦争を子供目線から見ていた禁じられた遊び(1952)ベネチア映画祭グランプリ アカデミー外国映画賞も取るほど芸術性がある作品ながらそんなにも重たくもなく子供たちの演技や有名なテーマ曲なども加わり最後まで見入ってしまうほどの作品でした。ルネ クレマンの映画は好きな作品が多いのですが、やはりこの作品がトップなのかと思います。


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