フランコ ゼフィレッリ            古典を分かり易くしていて印象が良かったです

 フランコ ゼフィレッリに関しては前のブルック シールズのブログの時に挙げたエンドレス ラブ(1981)で取り上げたのですがこの作品の前のものはシェークスピアなどの古典作品があり.私は彼が古典を分かり易く演出しているところに好印象があります。先ずブラザーサン シスタームーン(1972)という作品が印象に残っています。裕福な家庭に生まれた青年が清貧と奉仕を突き詰めて最後は教団まで設立したという作品です。実在の聖フランチェスコの半生を宗教色をあまり出さずに青春映画のような感覚で描いたもので音楽や映像がとてもきれいで好印象の持てる作品でした。


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 このような映画が撮れたのは彼の以前の古典作品 特にシェークスピア物の成功があったからだと思います。じゃじゃ馬ならし(1967)ロミオとジュリエット(1968)と撮っているのですが特にロミオとジュリエットシェークスピアの映画化では私は最高に好きな作品です。シェークスピアの悲劇の中では4大悲劇はハムレット オセロ リア王 マクベスですがそれぞれアレンジも含めて何度も映画化されていると思うのですがその次の作品とも言えるロミオとジュリエットはこの作品でメジャーになった印象があります。主演の二人(リビア ハッセー レナード ホワイティング)の配役や音楽も含めてこれ程良い作品は他に無かったかと思います。ゼフィレッリはこの後も前述したエンドレスラブやチャンプ(1979)など分かり易い作品が多く人を泣かせる作品をうまく作っていたように思います。


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