オッペンハイマー     アカデミーで7部門取ったことよりノーランの新作ということに期待を持っています

 私は映像力のある監督が好きで先ずフェデリコ フェリー二そしてスタンリー キューブリックそしてクリストファー ノーランの作品をよく見ていましたがノーラン以外の2人は亡くなっていますので彼の新しい作品には期待を寄せています。そんな彼が原子爆弾の生みの親のオッペンハイマーを主人公に描いた作品が今度の新作のなのですが、初めて特定の人物にスポットを当てた作品になっているみたいです。オッペンハイマーは世界で初めて原爆を開発をしたのですがそのことに苦悩し水爆の開発の依頼を断り第一線から追われた人物です。確かに戦争に勝つためとはいえこんな物を作ったら後悔をするのは多くの人間だろうとは思います。映画のなかでは直接的な広島や長崎の場面を出さず描いているらしいのですがどのようにしてその悲劇性を描いているのかに興味があります。


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  日本は3度の原水爆広島 長崎 第五福竜丸)の被害を被った国のため核の惨禍を描いている漫画や映画などが多いかと思うのですが、私自身はこういったこれみよがしの映画ではないものの方が悲惨さが伝わるのではと思っていますのでそういった内容の映画に惹かれるところがあります。

 そんな中で一番好きなものは黒木和雄監督のTOMMOW明日(1988)という作品で長崎の原爆投下の1日前から原爆投下までの市井の風景や生活が描かれたものだったと思うのですが何かとても怖かった映画だったという感覚が残っています。この監督は2004年にも宮沢りえ主演で広島原爆から3年後を描いた父と暮らせばという静かな戦争映画を撮っており最近こういった映画があまり無いようなのでもっと作ってほしいという希望はあります。


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