シドニー ポラック          俳優としても有名ですが監督としても凄いと思います

 シドニー ポラックは元々は俳優としてデビューしている人物でスタンリー キューブリックアイズ ワイド シャット(1999)などで重要な役で出演しており俳優としてとても有能な方なのですが.それに加えて監督としてもすぐれた作品を撮った人物です。監督として最初に強烈な印象があるのが初期の作品のひとりぼっちの青春(1969)という作品でした。世界恐慌の時代に実際にあったらしいのですがラソンダンスという競技(男女ペアの1000時間を超える耐久ダンスで優勝すれば多額の賞金が手に入るもの)を描いているもので.人生に失敗した主人公の男女が何とか最後まで耐え抜いて賞金を手にいれるのですが結局は資産家の主催者に経費を引かれ何も残らないことがわかり完全に絶望した女性の方が少し恋愛感情も湧いてきた男性に殺害を依頼するという悲劇的な最期の暗い作品なのですがとても印象に残っている作品です。
www.youtube.com  ポラックの作品としてはは以前のロバート レッド フォードのブログで挙げた追憶(1972)やジェシカ ラングの時にあげたトッツィー(1982)など好きな作品としてはいろいろあるのですが.彼の作品として最高だと思う作品はアカデミー賞で7部門を受賞した愛と哀しみの果て(1985)という作品で上流社会の生活が嫌になった女性がアフリカの大自然のなかで強く生きていくといった内容なのですが.ロバート レッド フォードとメリル ストリープという名優の共演で見応えのある作品になっていたと思います。


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ハリーとトント            ニャンコが出てくる映画ですが日本の名作がヒントになっています

 私はワンちゃんが好きでワンちゃんの映画のことよく書いていると思いますが.猫が出てくる日本の映画では人間と猫の関係性があまりうまく描かれているものが無いように思うからです。外国ではハリーとトントポール マザースキー監督 1974)という作品がとても猫が出てくる映画では好印象のある作品です。見るきっかけになったのは私がアメリカの作品ではベスト3に入ると思っているゴッドファーザーPARTⅡフランシス フォード コッポラ監督)を押さえて多くの批評でベストワン作品と言われていたためです。内容としては70歳過ぎの退官した教師の老人とそのペットのトントという猫が娘や息子を訪ねてバス旅行をするものでしたが結局はどこにも落ち着けるところは無くその間に愛猫のトントも失ってしまうのですがそれを乗り越えて再生していくといったものでした。
www.youtube.comハリーとトントは東京物語小津 安二郎監督 1953)という作品(世界映画のベストワンになったこともある作品)にヒントを得た作品でこちらは人間と猫ではなく夫婦という設定でした。東京に出てきた夫婦が実の息子や娘には厄介者扱いされ唯一戦死した次男の嫁にだけ優しくしてもらえるというものでした。妻が旅の途中で体調を崩し田舎にに帰ってまも亡くなるというものでしたがハリーとトントの場合は猫が死んだあと老人は再生するのですが本家の方は妻の葬儀に際しても実の子供には冷たくされるといったものになっており救いようの無い内容で暗いものですが余韻を残すものになっています。


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トニー リチャードソン            イギリス映画というのはあまりないと思うのですが   

 トニー リチャードソンという映画監督がいるのですが.若い時から話題作を発表してイギリスのフリーシネマ(ドキュメンタリータッチな今までにあまりない表現方法)という映画の波の牽引役のような人物でしたが.有名監督の場合(例えばクリストファー ノーランのような監督もイギリス出身)出身地と違った場所(ハリウッドなど)で活躍している人物が割合いると思うのですが.しっかりイギリスを主体にしていたような印象を受ける監督です。私が彼の作品を初めて見たのが長距離ランナーの孤独(1962)という作品で感化院(非行少年を更生させる保護施設)に入ってい少年の抵抗を描いているもので.内容としては窃盗のプロのような少年(逃げ足が速い為)がクロスカントリーレースで権威を付けをしたい感化院長に反抗してトップの状態でゴールの前に行きながらゴール前で立ち止まって抵抗するというものでかなりショッキングな作品だと思いました。
www.youtube.comそんな彼がアメリカとの合作で撮ったホテルニューハンプシャー1984)という作品は私の好きな女優のナスターシャ―キンスキーが出演しているということで見たのですが.内容としては7人家族が廃校をホテルにする夢を挫折をくりかえして進んでいくといったもので辛口ホームドラマのようで面白い作品だと思いました。そんな彼も同性愛者であったことが原因かわかりませんが.1991年にエイズで死亡したためアメリカでも評価の高い監督でしたが.アメリカ資本の入った作品も見られなくなりました。


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キャロル ブーケ     シャネルのモデル 15歳で大学入学 一緒にいると落ち着かないかもしれません

 キャロル ブーケという女優は現在60代半ばでまだまだ美しい方ですが若い時は近寄りがたいような冷たい感じの女優だと感じていました。彼女はが有名になったきっかけは007 ユア アイズ オンリージョン グレン監督 1981)でのボンドガールでしたが今までのボンドガールと違って知的な感じがしました。実際にソルボンヌ大学という有名大学に15歳で入学されているらしいので当たり前なのかもしれませんが.私としては彼女の母国の映画の美しすぎてベルトラン ブリエ監督 1989)というフランス映画が一番好きな作品です。内容としては美しくてスタイルの良く知的で家庭的で子供に対してもとても良い母親という設定で浮気など普通は考えられないのですが.ジェラルー ドパルデュー演じる亭主は中年のなんでもないおばさんと浮気をしてしまうのです。実際にシャネルNO5のモデルをしていたのですがこんな完璧な女性暮らしていると疲れてしまって逃げたくなるのかも知れません。


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 彼女の凄いところはわずか15歳で有名大学に入学しているところなのですが在学中に演劇の勉強までして映画デビューを17歳でしています。欲望のあいまいな対象(1977)というスペインで一番有名な監督のルイス ブニュエルの作品に出演して雇われている中年紳士を破滅へと導てしまう小間使い役を20歳の若さで見事に演じている才能は凄いと思いました。実際も見た目通りな人だと思うのですが確かにこんな女性と付き合うのは疲れると思います。


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ロバート デュバル             脇役が殆どですが主役より目立ったものがあるように思います 

 ロバート デュバルは背も高くなく地味な感じで殆ど目立たない ただのおじさんのような雰囲気な俳優で.主役をするような特別な魅力もあまりないように思うのですが私の好きな作品によく出ていて何か目立っていると印象を受ける不思議な存在であるように思います。私が前にベトナム戦争の戦場のブログで一番好きな作品は地獄の黙示録フランシス コッポラ監督 1979)であると挙げていたのですが.デュバルはサーフィンをしたいためにベトナム人をヘリコプターで襲撃する狂気に満ちた指揮官を演じておりアメリカ人がアメリカ人をジャングルに殺害しに行く映画の主役のマーチン シーン(真面目で少し臆病な性格)との対比した存在で私は一番映画の中で目立っていたと思いました。


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 次に私が彼の作品で好きなのは同じコッポラの作品でゴッドファーザー(1972)での弁護士役で彼は知的で温和な雰囲気で地獄の黙示録とは違った感じで演じており冷酷なマフィアのボスと対比する役を演じていたのですが.実際はとても冷徹な人間で人間の2面性をうまく表現していました(有名なのですが言うことを聞かないマフィアに反抗的な馬主の馬の首を切断して寝ている男のベットに入れておくシーンでがあるのですがこれは彼のアイデアでした)初めはインテリでおとなしめのアルパチーノが冷酷なマフィアのボスになる演技とともに印象に残っています。


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ショーン ペン               トム・クルーズと比べれば地味ですが演技は上だと思います

 ショーン ペンという俳優は私とほぼ同年代の俳優なので作品(殆どは若い時の作品ですが)はよく見ていた記憶がありました。当時からほぼ同い年のトム・クルーズと比べられていたところがあったのですが.ショーンのほうはトムのような陽気なハンサムではなく何か暗い感じがする俳優だという印象を持っていました。只 演技力は凄いところがありトムのような明るい一面ばかりでないところがあり色々な役を演じてその人間になりきるロバートデニーのような俳優だと感じていました。ここではそのデニーロとの共演作の俺たちは天使じゃないニール ジョーダン監督 1989)という作品を取り上げたいと思います。脱獄囚の役をロバートデニーロとの2人で演じており内容としては脱獄囚が教会に逃げ込み神父に間違えられるというコメディ作品ですが.二人の演技力で最後は本当の神父に見えてしまうような作品でした。
www.youtube.com次の作品はアイ アム サムジェシー ネルソン監督 2001)という作品で天才子役と言われたダコタ ファニングとの共演作で7歳の知能しかもたない父親の役を演じています。この作品で彼はアカデミー主演男優賞に三回めのノミネートをされました。( 只 惜しくも取れなかったのですが2年後にはミスティック リバーで念願の主演賞を取っています。)映画を見たときにはこんな演技もできるのかと思い彼の演技力の凄さを感じました。娘と同程度の知能しかない父親が愛情を一杯もって娘を懸命に育てる役でそのころ見た映画ではとても感動した映画の一本でした。 


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アニマルパニック                小のほうが大より好きでした

 私はワンちゃんなどが好きなために愛玩動物の取り上げられている映画を時々取り上げているのですが.昔から恐竜ものや巨大化した動物もの(着ぐるみを着たものなど)などが動物パニック映画としてあったのですが.最近はCG多用の巨大生物ものが多く残念な気がします。私が小さい時テレビで見たと思うのですが.ウイラードダニエル マン監督 1971)という映画で気弱で優しい青年がネズミを買い始めるのですが.その過程でとても頭の良いベンというネズミが他のねずみを操れる能力を身に着けるのです。青年はそのネズミを悪用して自分の両親を死に追いやった勤務先の社長に仕返しをして殺害までしてしまうといった内容なのですが.続編までできてしまう程ヒットした作品になりました。
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 次はもっと前の映画でこちらは一部の種類以外はペットとして買われている鳥類です。(私もインコなどを買っていたことがあります)サスペンス映画の巨匠といわれているルフレッド ヒッチコック(1963)という作品で動物パニック映画の原点のような作品ですが.人間関係のサスペンスものの神様的な方なので.最初に見たときこんな作品も撮れるのかと思い感心した記憶があります。どこにでもいる普通の野鳥や飼われているような鳥が突然人間を襲うストーリーで普通の鳥に襲わせるところがとてもうまいところで そして最後はなんの解決方法見つからないうちに終わってしまうところもよくできていると思いました


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