ナタリー ウッド   40代初めに事故で亡くなられとてもショックを受けました

 ナタリー ウッドという女優は当時のアメリカのトップスターといっても良いマリリンモンローのようなセックスアピールの強いアメリカ人が好むようなタイプではなく.日本でもよくあった青春ドラマのアイドル的な雰囲気のある女優で作品を見る限り日本人受けするタイプなのかと思っています。理由なき反抗ニコラス レイ監督 1955)という作品で伝説のスターといっても良いジェームス ディーンの恋人役で不良でありながら実際は純粋な心を持った少女をとても可愛く演じており好印象を受けました。


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 唯 なんといっても彼女を有名にしたのはミュージカル映画の私自身最高傑作と思っているスピルバーグ版ではない エスストサイド物語ロバートワイズ監督 1961)のマリア役だと思っています。ウエストサイド物語はロミオとジュリエットのミュージカル版なのですがそのジュリエット役を演じていたのですが.プエルトリコからの移民でアメリカでの新しい生活をエンジョイしようとしている明るい少女を魅力的に演じており明るい雰囲気がとても良かったと感じました。話題作に次々と出られていたのでが事故で水死されたと聞いた時かなりショックを受けました。この出来事は当時は確か不審死と言われていましたが.その真相はわからないのですがヨットから転落してということでした。今年の夏も梅雨明けが早く猛暑みたいですのでよく水の事故のニュースが報道されています。泳げるからと過信しないで気を付けなければならないと思います。


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スパイダーマン        マーベル版よりサム ライミの方が面白いと思います

 サム ライミ監督の作品を最初に見たのが現在のスパイダーマンシリーズが始まったきっかけともなったスパイダーマン(2002)で5年間で3本作られたヒットシリーズになったのですが.その当時にしては凄いⅤFXの映像だとは思うのですが.それよりかは主人公のトビー マグワイアの気が弱くて優しい雰囲気の演技と超人的すぎない描き方がとても良かったように思いました。スパイダーマンは日本でも人気があり私が子供の頃にもアニメ番組がありスーパーマンのような宇宙人でないところが割と好きでよく見ていていた記憶があります。最近はマーベルブランドのスパイダーマンが主流だと思うのですが.サム ライミの演出の方が私は優っているように思います。


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 この映画がきっかけでサム ライミの過去の作品 ダークマン死霊のはらわたシリーズを見たのですが.一番印象に残ったのは彼のデビュー作の死霊のはらわた(1981)で私はホラー作品もある程度好きなのですがスプラッター物はもうひとつでしたが.この作品はこの監督の特徴である怖いのに面白いという要素がとてもうまく入っており.キューブリックシャイニングでも使われていたステディカムでの映像をうまく取り入れた撮影も魅力の1つでした。ストーリー的にも面白くこういう作品は途中で嫌になることも私の場合割とあるのですが.そんなことはなく最後まで面白く見てしまいました。これがデビュー作だということを考えれば監督として成功するのも納得という感じがします。


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ハーレイ ジョエル オスメント           有名子役の陥るパターンかと思いました

 ハーレイ ジョエル オスメントといえば子役の時にシックスセンスM ナイト シャマラン監督 1999)という作品が大ヒットした時に天才子役として話題になった俳優ですがオスメントは次の作品ペイフォワード可能の王国ミミ レダ監督 2000)さらにはスピルバーグ監督に起用されてA I(2001)という作品でさらにステップアップしたように感じました。同じように天才子役と当時いわれていたホームアローンクリス コロンバス監督 1990)のマコーレ カルキンの場合は映画が続編もできる程の爆発的なヒットをしたために子役ながら破格なギャラになりほぼ使われなくなってしまいダメになってしまったという印象がある俳優なのですが.オスメントの場合は続けて有名監督に起用されたこともありまだラッキーだったのかも知れません。唯 オスメントの場合は加齢によりか体形が激太りしてしまい私の目から見てもあまり魅力が無いような俳優に現在はなっているように思います。


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 スピルバーグのA Iを見た後しばらくオスメントの作品を見ていなかったのですが久しぶりに見たのがタイム チェイサーリッチー メーター監督 2013)という作品でしたが演出なのかも知れませんが髭ずらで太っていて年齢の割にはかなり老けて見える感じがしてカルキンのようにやはりだめになってしまったのかという印象を受けました。彼の場合もまた一時期カルキンのようにドラッグにはまっていた時期があったらしいですが変わり果てた風貌を使ってテレビドラマなどに出ているので路線変更して良かったのかと思います。


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ドミニク サンダ             笑顔の無い冷たい感じが魅力かと思います

 ドミニグ サンダという女優は日本ではその美しさからCMにも出演していた女優なのですが.とても目力のある神秘的なイメージのある方でかわいいタイプの女優が今は人気の主流かと思うのですが.少し人間離れした冷たい感じのする女優で魔性の女といった感じがします。それ故に出演している作品は退廃的な映像で有名なルキノ ヴィスコンティの家族の肖像(1974)やベルナルド・ベルトリッチの暗殺の森(1969)といった商業的な作品ではない作品が多い感じがします。映画の出演の中でヌードシーンとかもあるのですがそれほど俗っぽくなく何か芸術品を見てるような感覚を受けました。彼女は現在70代中盤なのですが.かなり若い時から大監督の作品に主役級の役柄で出ていたことを考えれば演技力もあって独特な雰囲気のある貴重な女優だったのだということがわかります。ここでは私のベスト映画の上位に入るベルリッチの1900年(1976)で主役の妻という重要な役ででているので挙げたいと思います。
www.youtube.com彼女も30才になるぐらい前までの活躍のようなものは無くなっためか日本で公開される作品も減ってきていたので見る機会が減っていたのですが.クリムゾンリバー(マチュー カソヴィッツ監督 2000年)というジャン レノ主演の作品で久しぶりに見た時は犯罪被害者の少女の母親で修道女役でしたが若い時のイメージが強くあったためなのかこの当時はまだ50歳ぐらいでしたがその乖離を感じました。  
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テオ アンゲロプロス          ギリシャの巨匠ですが長時間作品の場合かなりきついです

  テオ アンゲロプロスの作品を初めて見たのが旅芸人の記録(1975)という映画でしたがそのきっかけはキネマ旬報でベストワンになっていた事でした。上映時間が4時間程ある映画でそれだけでもかなりきついのですが.加えてこの監督の特徴のワンシーンワンショット(長回し撮影)の映画であったため正直つらいところがありました。内容的にはギリシャ現代史を旅芸人一家の目を通して描いたものでした。あまり知らなかった第二次大戦の戦中戦後約10年の歴史が分かったところは新鮮でよかったかとは思いますが.若い時に見たのでまだ耐えられたのですが年齢を重ねた現在ではとても劇場で見られないと思います。続いてアレクサンダー大王(1980)という古代の英雄の名を騙った盗賊の映画のでしたがこちらも3時間くらいある長回しの映画であり 且つ内容がよくわからなかったため次に見るのはやめようかと思いました。
www.youtube.com アレクサンダー大王の後この監督を見るのはやめておこうかなと思っていたのですがまた見ようという思った作品がこちらは2時間超の作品で幼い姉弟ロードムービーという内容であったために興味が湧いた霧の中の風景(1988)という作品で霧や雪の風景うまく利用した美しい作品でここでは独特の長回し撮影が生かされており.ヴェネチア映画祭で監督賞と銀獅子賞を取ったのも納得の作品だと思いました。その後も次々と撮られていたようですが次回作を撮影中の帰りに交通事故で亡くならたらしのですが特徴のある映画を撮る監督ですので残念に思いました。


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クイール      ワンちゃんの映画を撮るような監督とは思いませんでした

 映画監督の崔 洋一のデビュー作にインパクトがあったため社会性が強い作品を撮るイメージがあるためです。十階のモスキート(1983)という内田裕也主演の犯罪映画なのですがその年のキネマ旬報のベストテンに入っていたために見た記憶があります。内容は京都で実際にあった現職警官による凶悪事件を基にしたショッキングな物で.出世の見込みもなく妻にも逃げられた警察官がギャンブルのための借金苦に陥った末 警察官の制服を着たまま強盗に入るといったものでしたが.内田裕也の切れた演技もありとても面白い作品になっていたと思います。崔 洋一監督は続いて月はどっちに出ている(1993)や刑務所の中(2002)といった作品で高い評価を得ているのですが在日コリアンのタクシー運転手を描いたものや刑務所の中の生活と描いたも物など社会性の強い作品を撮りキネマ旬報ベストテンで1位と2位という高い評価を受けています。


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 そんな硬派の映画を撮るというイメージを持っていたために盲導犬の一生を描いたクイール(2004)を見た時にはっきり言って驚いたところがあります。前から書いているように私はワンちゃんが好きなために話題になっている映画は大体見ているのですがこの作品は子犬のときから最後死ぬところまで犬目線でみておりとても良い作品で心が温かくなるようなラストでこの監督の演出力はどんな作品をとっても凄いと思いました。


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