テオ アンゲロプロス          ギリシャの巨匠ですが長時間作品の場合かなりきついです

  テオ アンゲロプロスの作品を初めて見たのが旅芸人の記録(1975)という映画でしたがそのきっかけはキネマ旬報でベストワンになっていた事でした。上映時間が4時間程ある映画でそれだけでもかなりきついのですが.加えてこの監督の特徴のワンシーンワンショット(長回し撮影)の映画であったため正直つらいところがありました。内容的にはギリシャ現代史を旅芸人一家の目を通して描いたものでした。あまり知らなかった第二次大戦の戦中戦後約10年の歴史が分かったところは新鮮でよかったかとは思いますが.若い時に見たのでまだ耐えられたのですが年齢を重ねた現在ではとても劇場で見られないと思います。続いてアレクサンダー大王(1980)という古代の英雄の名を騙った盗賊の映画のでしたがこちらも3時間くらいある長回しの映画であり 且つ内容がよくわからなかったため次に見るのはやめようかと思いました。
www.youtube.com アレクサンダー大王の後この監督を見るのはやめておこうかなと思っていたのですがまた見ようという思った作品がこちらは2時間超の作品で幼い姉弟ロードムービーという内容であったために興味が湧いた霧の中の風景(1988)という作品で霧や雪の風景うまく利用した美しい作品でここでは独特の長回し撮影が生かされており.ヴェネチア映画祭で監督賞と銀獅子賞を取ったのも納得の作品だと思いました。その後も次々と撮られていたようですが次回作を撮影中の帰りに交通事故で亡くならたらしのですが特徴のある映画を撮る監督ですので残念に思いました。


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