ソナチネ            世界各国で映画が評価されるきっかけになった作品です

 北野武の映画を初めて見たのがその男凶暴につき(1989)というものでしたがその時の話題として元々は有名監督の深作欣二が多忙のためスケジュール調整ができずに主演のビートたけしが脚本を大幅に変更するという条件で受けたということでした。お笑いタレントとしか正直思っていなかったためあまり期待せずに見た記憶があるのですがそのクオリティの高さに驚きました。内容として捜査のためには暴力も辞さずおまけに賄賂ももらい放題の悪徳刑事を描いているのものでしたがセリフを抑えめにして独特の音楽で盛り上げる描写でインパクトのあるものでした。この映画の後は毎年のように映画を発表していましたがデビュー作も含めてそれ程メジャーでは無かったように思います。そして転機となる4作目のソナチネ(1993)を発表したことが彼を世界的な有名監督になるきっかけになりました。内容としては彼の一番得意とする暴力性のあるものですが芸術性が前面にでており興行的には失敗したと思いますが.翌年その芸術性が認められ各国の映画祭に出品され高い評価を受けました。その後は順調に撮り続けフランスで勲章をもらう程の有名監督になりました。


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 彼の場合はどちらかというとアウトレイジシリーズのような暴力性のあるものがデビュー作も含めて多いように思うのですが.私が彼の作品で一番好きな作品は3作目のあの夏・いちばん静かな海(1991)という作品で主人公のカップルが口のきけない二人のため殆どセリフの無いものでしたが.音楽と映像の組み合わせが絶妙で現在でも時々見たくなる作品です。


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