ポセイドンというのはギリシャ神話に出てくる海を司る神様の名前ですが.ポセイドン・アドベンチャー(ロナルド ニーム監督 1972)のオリジナル版を見た時にポセイドンという名前が当時の海のトリトンやバビル二世に出てくるため親しみが持てる名前だと感じました。ポセイドン・アドベンチャーはリメイク版や続編もあったのですが.クォリティの低いもので作るべきではなかった映画で同じ海難アドベンチャー物の最大のヒット作のタイタニック(ジェームス キャメロン監督 1997)のように慎重にするべきだと思います。タイタニックも続編の話もあったらしいですが慎重な行動を取っているらしいのですが安易に作らないのは正解だと思います。タイタニックの場合は氷河に激突して最後は沈没してしまうために続編は作りにくいのですが.ポセイドン・アドベンチャーの場合は大波により真っ逆さまになった船からの脱出劇だから作り易かったかも知れません。ポセイドン・アドベンチャー2(アーウィン アレン監督 1979)という作品を前作のヒットの余勢を使って船の中に実は金塊があったなどという話を追加して最後は金塊の争奪の為の銃撃戦など付け加えてストーリーを考えたのだと思うのですが.オリジナル版の価値を下げる失敗作になってしまいました。
リメイク版としてはポセイドン(ウォルガング ベーターセン監督 2006)という作品があるのですが30年前のものと違ってCGなどの活用もあり視覚的には迫力があったと思うのですが.オリジナル版の自分を犠牲にして他の人間を助ける神父(ジーン ハックマンが演じてました)など脱出に向かう人物達が良く描けていたものと違って重みの無い作品でネバーエンディングストーリーやUボートなどの優れた監督で期待したのですがつまらないものになっていました。