ロマン ポランスキー             良い作品が多いですが人生は悪かったのではと思います  

  ロマン ポランスキー監督は映画を撮り始めた時からほとんどの作品が各国の賞を取っているというイメージのある監督で私が一番好きな女優であると言っているナスターシャー キンスキーテス(1979)という代表作を撮った監督です。父親がユダヤ人のために子供の頃母親がナチスに捕まりアウシュビッツで虐殺されているうえに自身も身の安全のために各地を転々として暮らしその中で映画の勉強をして評価も受けるのですが.共産党の独裁のポーランドでは自由な作品が作れずに欧米に逃れます。そこでは自由なものが作れたこともあり高い評価を受けて有名監督の一人になり成功をおさめていきます。イギリス時代に撮った吸血鬼(1967)の主演をした美人女優のシャロン テートと結婚してこどもをもうけるのですがタランティーノ監督のワンス アポンアタイム イン ハリウッド(2019)で描かれていた母子虐殺事件に遭遇します。この映画では描かれてなかったのですが殺人事件は実はポランスキー夫婦の前に住んでいた人間と間違えたヒッピー集団の犯行で巻き込まれ事件みたいなものだったようです。母親に続き身重の奥さんまで虐殺されて本当に可哀そうな人だと思います。先程挙げていたテスという映画の中にシャロンに捧ぐという表記があったのはキンスキーではなくシャロンで撮りたかったのではと思いました。


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 最近の彼の作品は見ていないのですが最後に見て良かったと思った作品は戦場のピアニスト(2002)という作品でカンヌでグランプリ アカデミーで7部門でノミネートされたユダヤ人ピアニストの実話のナチス政権下の体験記でした。


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アニセー アルヴィナ              ナタキン以前に気になった女優でしたが見る機会があまりなかったのが残念でした

 アニセー アルヴィナという女優はフレンズ~ポールとミシェルルイス ギルバート監督 1971)という作品でアイドル女優として大ブレイクした女優です。父親がイラン人で母親がフランス人ということで現在で言えばナタリー ポートマンのような中東と西欧人の間のハーフでとても魅力のある女優でした。フレンズという作品は14歳の少女と15歳の少年の恋愛 妊娠 出産を描いたもので現在ではこのような作品は国内外で見かるのですが当時はとても衝撃的だった記憶があります。私はこの当時はまだ子供でしたがアイドル女優として突出していたために映画雑誌などによく載っていたためにとてもかわいい女優だという印象がありました。私は前から書いているように同年代のナスターシャ キンスキーが一番好きな女優ですがアニセー アルヴィナの作品がもっと公開されていたら変わっていたかもしれないと思います。その後にはフレンズ~ポールとミシェルは続編も2年後にできる程のヒットで期待が高まりました。


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 フレンズの後 彼女はフランスの前衛映画の代表のような監督のアラン ロブ グリエの作品快楽の斬新的横滑り(1974) 危険な戯れ(1975)といったあまり興行的でない作品が続き殆ど見る機会が無くなりました。もともと演技力もある女優でしたので同じフランスのアイドル女優ソフィー マルソーのように演技派として活躍されることを期待はしていたのですが.わずか53歳で肺がんで亡くなられ見られなくなりました。


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クロコダイル ダンディー          天才バカボンとこの映画ではワニは怖くありませんでした

 パニック映画としてはサメが人間を襲うジャンルがあるのですが.海ではないですが水辺にいる凶暴な動物のワニが人間を襲うという映画もたまに見かける映画です。一番有名なのはアリゲータールイス ティー監督 1980)という映画でペットで飼われていたワニにが捨てれたことによりよりパニックがおきるというものでした。アリゲーターものは最近新作(アリゲーター 新種襲来 グリフ ファースト監督 2013)も出ているのですがこちらは化学薬品により突然変異したワニが複数襲ってくるものでCGなどの発達で映像の迫力があるのですが.やはり映画は内容なので前作ほどのインパクトはなかったです。


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 ワニが人間を襲うというのはサメほどの迫力が無いためにあまりないと思うのですが.ワニが出てくる映画でクロコダイル ダンディーピーター フェイマン監督 1986)という映画は2年後に続編が出る程ヒットした作品で私も好きな作品でした。内容としてはジャングルでワニと格闘しながら生活している男性を都会の女性記者が惹かれあい結ばれていくというものでしたが社長令嬢ながら男勝りな女性がジャングルで数々のトラブルに逢いながらそれを助けてくれる都会にはあまりいない逞しい男性に惹かれていくところがうまく描かれていたと思いました。ちなみに話は変わるのですが私はアニメも好きでよく見るのですが天才バカボン(第一作)別れはつらいものだという回が好きでバカボンが何故か公園でいじめられていたワニを家で飼ってしまうという話が子ワニがとても可愛いので好きでした。


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ジャパニーズ ホラー               一番怖いと思うのは古典作品かと思います。

 今までに海外の作品(エクソシストオーメンなど)を挙げているのですがキリスト教が主体の西欧では悪魔が主役になっているものが多くゴーストものにはこれといった印象が残る作品がありません。日本の作品ではリング着信アリなどが割と好きな作品な方で怖い作品でもあると思いますが内面からの怖さがなく2回3回と見たいという気が湧かないのですが.古い原作には本当に怖いと思わしてくれる作品があります。江戸時代の鶴屋南北が編纂した東海道四谷怪談を基にした作品はなどはその頂点かと思います。そんな作品の中で一番好きな作品は東海道四谷怪談中川 信夫監督 1959)という作品で怪談映画をよく撮っている中川信夫の最高傑作と言われている作品であったために見たのですが.現在の作品などと違って低予算な作品でしたが戸板に張り付けられた遺体が川に流され交互に出てくるシーンや亡霊に憑りつかれ髪をかき乱して狂い死にしていくシーンなど主役の極悪人役天地 茂の熱演とともに本当に怖い作品になっていると思います。現在はSFXなどが進化していくらでも怖いシーンが撮れるとは思うのですが気持ち悪いだけで怖いと思えた作品はこの作品が図抜けていると思います。


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 そんな優れた原作である四谷怪談忠臣蔵を組み合わせた忠臣蔵外伝 四谷怪談深作欣二監督 1994)という作品は極悪人の民谷伊右エ門が四十七士の一員であってそれ程極悪人でなという設定の作品は面白い発想でその当時この作品は遷都1200年の記念として東京国際映画祭を京都で開催していたためにたまたま見たのですが.とても満足できる作品で一見すれば無理がありそうな融合を大胆に描いており面白い試みだと思いました。


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アルベール ラモリス            こんな旅行なら気にしなくても行けると思います

 アルベール ラモリスという監督の作品を最初に見たのは30分強の赤い風船(1956)という短編映画です。確か小学校の時の教材か何かで見たと思うのですがその時は風船がまるで生きているような動きをする変わった作品でしたが子供ながら何かとても幸せな気分になる作品だと感じました。浮遊感覚の素晴らしい映像で彼ほど飛ぶことの心地良さを描ける監督はいないのではないかと思いました。他にも短編の作品として白い馬(1953)という少年と野生の馬との触れ合いを描いた美しい作品を撮られた後 長編作品にも望まれたという感じかと思います。(この2作品はともにカンヌ映画祭で短編のグランプリを取り私が彼の作品で一番好きな赤い風船では米国のアカデミー脚本賞まで取っています。)


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 白い馬や赤い風船といった短編を経て作られた初の長編映画素晴らしい風船旅行(1960)という作品で内容としては大空を自由に散策できる気球を開発した老科学者がパリを出発するのですがそこに空飛びたさに同乗してきた孫と空高く舞い上がる気球で冒険旅行をしていくというものでした。  監督自身がこの映画の空中撮影用に開発した“ヘリヴィジョン”によって撮影された機器の撮影により美しさに満ち溢れており自然の景観も圧倒的に素晴らしい映像で、何でもない街の風景などもとても美しくれ気分の良いものになっていたと思います。只 皮肉なことに浮遊物の撮影に長けた監督は48歳の若さでヘリコプターの落下という事故で亡くなっています。もっと長編映画を見たかったので残念に思います。


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バタアシ金魚          ウォーターボーイズの前に面白いと思った作品でした

 それまではあまり一般的でなかった男性のシンクロナイズドスイミングを扱って妻夫木 聡を一躍ビックネームにした作品が映画版のウォーターボーイズ矢口 史靖監督 2001)という作品です。この作品はテレビドラマ化もされたのですが.それだけではなく男性のシンクロを一般化した影響力のある作品だと思います。矢口監督という人は元々芸術系の大学の出身とういうこともあり男子高校生のシンクロというあまり美的に良いとは思われないと思われる素材を抜群の選曲や曲のアレンジをしてテレビドラマや派生の作品が作られるようなものに仕上げていたので私はあまり娯楽作品は好まない方なのですが十分満足できるものになっていたと思います。
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 バタアシ金魚松岡 錠司監督 1990)という作品はかなりウォーターボーイズに影響を与えているのですが.主人公の学生役はこの映画では現在では演技派俳優の筒井道隆が演じており憧れる女子生徒役を高岡早紀が演じており二人の出世作になった作品だと思います。内容としてはカナヅチでありながら水泳部に所属する憧れの女子にアタックをする高校生ををユーモラスに描いておりウォーターボーイズのようなとても気分の良いラストの作品でした。この作品を撮った松岡監督は私とほぼ同じ年代の60歳くらいの方なのですが.最近ではテレビドラマの深夜食堂というシリーズ化されている漫画原作の人々の交流を描いた地味目の作品を撮っているのですが.もう少し違った作品も撮ってもらいたいとも思います。


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ダンス ウィズ ウルブス           オオカミがこの映画の後可愛く感じだしました

  ダンス ウィズ ウルブス(1990)という映画はケビン コスナーが監督をして数々の賞を取った作品でそれまでなかったインディアンを肯定したもので私はそれまで西部劇を見ていた中で異質な作品と感じたものです。ケビン コスナーという人は唯のハンサムな俳優で無く冒険心のある凄い人だと感じた作品でした。内容としては南北戦争北軍の将校とインディアンの一族との交流を描いてものでそれまでの悪者のように描きアメリカン人が先住民のインディアンを追い出したにもかかわらず正当化していた一連の西部劇と全く違ったものでとても興味が湧いた作品でした。この映画の成功したのは多分に内容の素晴らしさがあるとは思うのですがアンタッチャブルブライアン デ パルマ監督 1987)に代表される悪に立ち向う正義のヒーローが似合う彼固有の雰囲気もあるのかとも思います。


www.youtube.com オオカミが怖いイメージというのは西欧でおけるドラキュラフランケンシュタインと並ぶ狼男のイメージがあるからだと思うのですが.なかでも私が若い時に見て狼男の映画で一番好きな狼男アメリカンジョンランディス監督 1981)など最近はあまり見ないのですがその当時はよく題材にしていたものがあったように記憶しています。ちなみに狼男を可愛くしていたアンパンマンに出てくるちびおおかみ君は丸いものを見ると巨大化しておおかみおばけという怖い存在になるのですが.ちびおおかみ君の時はとても可愛いのでダンス ウィズ ウルブスで主人公と遊んでいる狼と同じように可愛く感じる一因になりました。


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