ヒュー ハドソン          今年亡くなられたのですがこの人も含めて英映画で印象に残っているシーンは走っているところです

 晩年はアメリカでも話題作を発表していたトニー リチャードソン監督はイギリスのフリーシネマ(ドキュメンタリータッチな今までにあまりない表現方法)という映画の波の牽引役のような人物でした。有名監督の場合(例えばクリストファー ノーランのような監督もイギリス出身)出身地と違った場所(ハリウッドなど)で活躍している人物がいると思うのですが.しっかりイギリスを主体にしていたような印象を受ける監督でした。私が彼の作品を初めて見たのが長距離ランナーの孤独(1962)という作品で感化院(非行少年を更生させる保護施設)に入っている少年の抵抗を描いているもので.内容としては窃盗のプロのような少年(逃げ足が速い為)がクロスカントリーレースで権威を付けをしたい感化院長に反抗してトップの状態でゴールの前に行きながらゴール前で立ち止まって抵抗するというものでかなりショッキングな作品だと思いました。


www.youtube.com

 今年の初めの方に亡くなれたヒュー ハドソンは作品の方は知らなくても現在でもCM等で良く音楽が使われている炎のランナー(1981)という作品で有名な監督でした。映画の内容としてはイギリス人のケンブリッジ大学の一人はユダヤ教徒の学生ともう一人は聖職者の学生の友情も含めた物語でした。神様の為に走る一人と偏見に立ち向うために走る一人を安息日に走れないエピソードなどを付け加えて感動的仕上げた作品で.音楽家ヴァンゲリスのテーマ曲を有効に使い巧みに演出してその年のアカデミー作品賞を受賞しました。この時代はハドソンはデビューしたばかりでしたので期待したのでしたがその後はもう一つだった気がします。

 


www.youtube.com